読み方の手引き

長編にはかなりの癖がありますので、蛇足ではありますが手引きのようなものを載せております。
ご笑覧ください。

初見の方は長編を読まれる前に、まずは短編のどれかで文章の読みやすさや描写の好みなどをご確認頂ければと。
短編の中で「トリプル・ループ」はギャグ寄りでかなり砕けた書き方になっており、長編と印象が近いのは他のふたつです。
小説ページへは上部のメニューバーより移動できます。

長編はどちらもとにかく「長い」です(短い方で現時点で原稿用紙800枚以上。連載中)
かつ、長編は容赦なく救いようのない展開から始まります。 俗に言う「鬱展開」です。
(特にLove&Peaceは「落ち込んでいる人は読まない方がいい」とよく言われるくらいに救われない始まり方をします)
同時に「途中で止めるより最後まで読んだ方が絶対いい」とも言われる話なので「暗い展開に耐え完読できる」と思われる方はLove&Peaceから読んで頂きたいと思います。
暗さの基準としては
 ・登場人物ほぼ全員に暗い過去があり、それらが作中でクローズアップされる。
 ・理不尽ないじめ及び暴力が行われたとされる描写がある。
 ・舞台となる異世界の情勢は「戦時下」である。
この時点で危機感を感じられた方はブラウザバックをお願いします。

Love&Peaceについては1部の執筆が10年以上前なので、序盤は文章がだいぶ拙いです。
文章が改善される目安は第9部。キャラクターが出揃う第4部以降も多少読みやすくなります。
「桜の雨が降る」は文章の拙さが少ないことと、展開がLove&Peaceよりはまだ緩やかなため当サイト比では読みやすいはずです。それでも理不尽ないじめ及び暴力が行われたとされる描写はありますのでご注意ください。
また、桜の雨が降るでは内戦は終了しています。

書き手の推奨の読み方は
短編のどれかでお好みかの確認

桜の雨が降る

Love&Peace

となります。
「桜の雨が降る」は「Love&Peace」より後の話では? という件は次の項目で。


「Love&Peace」と「桜の雨が降る」の関連性


 どちらの話も、私たちの常識が通じる「現代」を基準とした作中舞台から「現代と極めて似た別の世界」である異世界・ガイアに移動した女子高生を主人公とした話で、世界観は共通です。
 「桜の雨が降る」は「Love&Peace」の最終章から20年程度の時間が経過したという設定の物語です。
 「Love&Peace」のメインキャラクターは「桜の雨が降る」で中心にはなりません。
 逆に「桜の雨が降る」でメインキャラクターになる人物は「Love&Peace」に出ていない、または、出ていたとしてもモブキャラ扱いに近いです。
 ふたつの話で中心になるエピソードは、同じ世界観なので関連性は多少存在しますが別物です。
 「桜の雨が降る」は「Love&Peace」を読んでいない人でも違和感がない話を前提として書いています。

 以上のことから「同一シリーズの別作品」という見解を持っています。一時期「スピンオフ」と表記していたのですが、「桜の雨が降る」主人公の優桜は「Love&Peace」に出ていない(=出ていたのは母親の結女で、脇役)ので「スピンオフではない」と認識を改めております。お詫びして訂正致します。
 →追記 他サイトでは「続編」と表記される場合も多々あるようです。

 「桜の雨が降る」は「Love&Peace」より時代が後の話なので「Love&Peace」を読了した状態だとより楽しめる仕様になっております。
 逆も然りで「桜の雨が降る」を読んでから「Love&Peace」を読むとまた違った発見があるかと思います。
どちらが先でも問題ないように作っております。

長々書きましたが、お楽しみ頂けたら……と思っております。

 2013.01.13 野田乃音