キャラクター紹介
※3部終了時点のものです。
魚崎優桜
登場:1部1章〜
主人公。高校1年生で、剣道部に所属している。
非常にまっすぐで、曲がったことを嫌う性格の持ち主。ただし友人から「真面目すぎる」と評される場合もある。
年の離れた従兄・明水に恋心を抱いていて、彼の隣を歩ける「大人の女性」を目指している。
過去に起きた事件の関係で過保護になっている父親との間で確執が起きている。その反動もあって母親を慕っていたが、母がかつて妹を手にかけ、そのことを隠蔽したという事実を知って人間不信と正義不信に陥ってしまった。
自動車事故がきっかけで異世界「ガイア」に転移する。そこで生活の保証と交換条件でレジスタンス組織「エレフセリア」の旗頭を引き受けることになった。そちらの活動と同時に、現代に戻るため、亡くなった叔母の異世界での姿であるとされる「偽りの平和姫」を探している。
「真なる平和姫」と呼ばれ、「平和姫」と同じように青い石のパワーストーンマスターである。
能力は「相手のパワーストーン能力を自分に移す」こと。
メリールウ・シウダーファレス
登場:1部2章〜
異世界「ガイア」の人物。十代後半の少女。
褐色の肌とウェーブがかった豊かな赤い髪という、異世界においても目立つ容貌をしている。それは「放浪者(ワンダラー)」と呼ばれる特異な一族の血を引くことが理由。名前も実際には名ではなく姓が先に来る。
言動は子供っぽく、自分の中でだけ納得してしまったり、言葉足らずだったりする場合が多い。「放浪者」がガイアにおいて迫害され根絶やしにされた一族であることも理由で、周囲からいい扱いを受けない場面が多い。それでも陽気に振る舞う、健気な少女。
「呪歌」という、旋律で超常現象を引き起こす特殊能力を持っている。
ウッド・グリーン
登場:1部2章〜
異世界「ガイア」の人物。二十代後半。
淡い金髪の男性で、法律事務所の経営者兼弁護士。優桜の表向きの勤務先である食堂も彼が経営している。同時に格差を是正することを目標とするレジスタンス組織「エレフセリア」の主催者。
鷹揚な人柄で「なんとかしてやる」というのが口癖。彼を頼って事務所を訪れる人は少なくなく、身寄りのないメリールウを拾ったのも彼である。その反面、優桜たちから見えないところでは極めて悪辣な手段を用いる得体の知れない部分がある。
特殊能力の有無は3部時点で不明。
サリクス・フォート
登場:2部1章〜
異世界「ガイア」の人物。二十歳前後の青年。
享楽主義者の遊び人。大量に飲酒したり朝帰りしたりと、優桜の視点ではどう見ても不良青年で、派手なスーツを着て髪をはねさせているためその印象が際立つ。根本では常識的な考えの持ち主。
エレフセリアに関わった理由は「面白そうだったから」。メリールウによく言い寄っているが、彼女からはあっさりあしらわれてしまっている。普段は「シノの花園」という店の用心棒兼客引き係。
「重力」を操ることができるパワーストーンマスター。石は赤鉄鉱(ヘマタイト)。武器は自動拳銃。
魚崎明水
登場:1部1章〜
優桜の父方の従兄。二十代半ばの青年。
極めて穏やかで実直な性格の持ち主。雰囲気が従妹、優桜と共通する。
過去の事件の影響で魚崎家は親族での結束が強く、その関係で頻繁に行き来があり、特に優桜とは子供の頃から仲が良い。他の親族と同様に「優桜が幸福に成長すること」を願っているが、優桜の恋心に気づいているかは不明。
不安定になっていく優桜を心配していた。自分の目の前で行方不明になった優桜を、現代で探し続けている。
魚崎結女
登場:1部1章〜
優桜の母親。
夫と法律事務所を共同経営し、弁護士をしている。娘を大切に思う優しい人物で、美貌と学歴に恵まれる、優桜にとって自慢の母親。1部にて過労が原因で倒れ、現在意識不明の床にある。
妹を手にかけその事実を隠蔽したというとんでもない過去があり、そのことを知った優桜からは一転して嫌われている。
旧姓は深川。「Love&Peace」主人公の絵麻とは姉妹である。
騎士
登場:1部転章〜
本名・年齢不明。金髪の男性。素顔は彫像のような美青年。
崩壊してしまった「姫君」を元に戻す方法をエレフセリアが知っていると信じ、優桜に刃を向けてきた。敵対勢力に対しては容赦しないが、身内に対しては優しい面を覗かせる。
かつてガイアに起こっていた「内戦」において、武装集団側の少年兵として扱われていた時期がある。
「冷気」を操るパワーストーンマスター。氷の短剣を作成し武器にしている。
姫君
登場:1部転章〜
本名不明。十代半ばの、黒髪の少女。
以前は元気だったが、現在、精神的に崩壊しているようで、ずっと眠り続けたり起きていても幼児のような言動をすることが多く、騎士たちの世話を受けている。
詳細は不明だが、元気な頃は騎士の恋人だった模様。16歳。
偽りの平和姫(フォルステッド)
登場:???
ガイアの内戦を終わらせた人物。
優桜と同じく、異世界から来た少女で、黒い髪をしていた。青い石のパワーストーンマスター。
この人物の行動が内戦を終わらせたため、ガイアの神話になぞらえ「平和姫」と呼ばれた。しかし、平和になった世界で国府が大増税政策を実施し、その結果としてガイアに格差社会が訪れる。実体のない人物だったため国民から「お前のせいだ」「平和姫ではないニセモノ」と行き場のない怒りを注がれ、現在は「偽りの平和姫」という蔑称で呼ばれる。
優桜の叔母、深川絵麻であるという説があるが真偽は不明。彼女が内戦終了後にどうなったかは記録が残されていない。